潜水艦の様なシェルターを探して

Jun 4, 2012

南海トラフ巨大地震に備え、浜松市内の某保育園の園長先生が「園児の命を守るのが園の責任」と、山口県の造船会社に津波避難用のシェルター製造を直談判したのが「コミュニティ シェルター」誕生の第一歩でした。

同園は最大14メートルの津波の到来が想定された海岸から400メートルの場所に位置し、近くに避難可能な高台がない上に最も近い避難場所である清掃工場まではおよそ800メートル。
東日本大震災後、工場までの避難訓練を繰り返しましたが、園児約120人を伴いながらでは避難に20分以上も掛かってしまいました。敷地内に避難タワーの設置も検討しましたが高額な上に園児が階段を上がるのには危険が伴うため効果的でないと判断し、その建設も断念。
それならば、たとえどんな高さの津波が来ようとも、必ず乗り込んで助かる「潜水艦のようなシェルターはないか?」と インターネットで全閉囲型の救命艇を探し出し、日本にたった2社しか無いその製造会社に津波シェルターの製造を依頼しました。
我々マストレは社長が同園の理事を務めていることもあり、本シェルターの開発の話し合いに参加させて頂き、救命艇を津波シェルターとして使えるようにする為の様々な開発作業に関わり、 津波シェルターとして安全に機能する「コミュニティ シェルター」の誕生に尽力いたしました。
更に、同じような問題で困っている地域の方々に津波対策の新たな選択肢を与えたいという想いで、2013年11月より本シェルターの受注生産対応を開始させて頂きました。

日本で初めて救命艇型シェルターを導入した保育園
日本で初めて救命艇型シェルターを導入した保育園
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保育園周辺の沿岸部の様子

 

高台のない沿岸部に住まわれながら、守らなければならいコミュニティ、離れる事のできない故郷をお持ちの沢山の方々に、津波対策の有力な選択肢としてご提案させて頂く為に、様々な意見に耳を傾けながら開発、救命艇型津波シェルターの開発及び普及活動に取り組む事を開始致しました。

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